ビジネス本は難しい内容のものが多いですが、この本は非常に読みやすく、専門知識が無くても興味深く読めます。
ヨーロッパでビジネスを始めようとする人は必ず読んだ方が良いです。
著者の塚谷泰生さんは長年に渡り、ヨーロッパで日本の製品を売ってきた経験を基に、ヨーロッパで売るコツや契約する際の注意点を教えてくれます。
「日本の常識はヨーロッパの非常識」の実例が分かりやすく書いてあります。
「丈夫で長持ち」は当たり前でないので最もアピールするべき、という内容には、まだまだ日本製品の「伸びしろ」を感じ取れ、明るい気持ちにもなりました。(しかし、このままではダメであるという事も述べられてます)
「ヨーロッパのお店が薄暗いのはヨーロッパ人は日本人よりも光が眩しく目に入るから」という内容には目から鱗です。
中国に後れをとっている感がある日本。
国家事業として日本のハードを売り込むべきなのだと思わずにはいられません。
官僚はこの本で勉強してもらいたい。そんな一冊です。